江戸時代の文芸資料

江戸時代の文芸資料  

 
 富加町加治田に所在する平井家は、屋号を文之字屋と号し、近世江戸期以来、酒造業と両替商を営む一方で、領主旗本大嶋氏の地詰役人としておおいに繁栄しました。平成7年に当家より文書類約8,000点の寄贈を受け、現在富加町郷土資料館に保管しています。文之字屋は代々当主が文芸活動を嗜んでいましたが、江戸時代中頃の活動はとても熱心で、周辺地域の人々を巻き込みながら、主に京都の師匠との師弟関係を構築し、地域文化の発展に寄与しました。所蔵資料の中には、京都の師匠から添削を受けたまさにその一次資料が多数含まれています。これらがまとまって残存していることは珍しいと言えます。

副雄等和歌三十首 副雄等和歌三十首

 正徳5年(1715年)に加治田の人々が自作の歌を、京都の3人の師匠に送り添削を受けたものです。江戸時代の通信教育とでもいう資料で、加治田の人々のちゃっかり勉強の様子が垣間見られます。こうした複数の師匠に同じ歌を送った資料が数多くあります。


扇の伝の表装 扇の伝の奥付
▲ 扇の伝の表装 ▲ 扇の伝の奥付


 加治田にある清水寺で開いた歌会<清水菊合会>の模様を記した書物。加治田や近隣の人々が菊を持ち寄って開いた歌会の模様を京都の版元から刊行したもの。清水寺の様子を記した挿絵もあります。

※今回紹介しました文之字屋(平井家)関係の文書については以下の本を刊行しています。

【翻 刻】
・加治田大嶋氏地詰役人御用状(1)~(7)
・羽生前田氏地詰役人御用状(1)、(2)
・平井甚兵衛公寿日記(寛文11年)、(寛文12年)
・「加治田村郷村帳」「吾妻道の記」
【目 録】
美濃加治田平井家文藝資料目録
【図 録】
「花開く加治田の文芸」


ご希望の方は富加町郷土資料館までお尋ね下さい。



[所在地]
加茂郡富加町夕田212



お問い合わせ
・ 富加町郷土資料館 TEL 0574-54-1443
・ 富加町教育委員会 文化財係 TEL 0574-54-2177


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