古墳探訪     

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 富加町では、現在51基(岐阜県遺跡地図より)の古墳が確認されており、主に町内の丘陵地に、前方後円墳・円墳・方墳・群集墳など、様々な古墳が点在しています。確認されている古墳の数で言えば、美濃地方でも有数の古墳密集地であるといえます。近年には平成21~24年度に夕田茶臼山古墳の確認調査が実施され、岐阜県最古の前方後円墳であることが判明しました。また、町内大平賀地区に所在する「後平茶臼古墳」発掘調査では、朝顔型埴輪や円筒埴輪、馬具などが出土し、当地の古墳時代の解明に大きな前進がありました。
※後平茶臼古墳は、平成11・12年度に(財)岐阜県教育文化財団文化財保護センターによって発掘調査が実施されました。

夕田茶臼山古墳の遠景
▲ 夕田茶臼山古墳の遠景



『夕田茶臼山古墳』 岐阜県指定史跡

 富加町夕田地区に所在します。丘陵の尾根の上に築かれた前方後円墳です。全長は39.5mで、出土土器や炭化物のAMS年代測定により築造年代が3世紀前半と判明しました。埋葬主体部の調査は行っていませんが、木棺直葬で保存状況は良好であると確認しました。築造方法は弥生時代の墳丘墓の伝統を引き継いでおり、美濃の前方後円墳の誕生を知る上で、非常に貴重な資料であるといえます。夕田地区には他に2基の前方後円墳(蓮野古墳、杉洞1号墳)があり、町内でも早くから開かれた地域であると考えられます。

井高1号古墳 井高1号古墳の墳丘修復作業の様子
▲ 井高1号古墳 ▲ 井高1号古墳の墳丘修復作業の様子



『井高1号古墳』富加町指定史跡

 富加町滝田宮前地内に所在する方墳である。古くから「井高の火塚」と呼ばれ、地元では、大昔に火が降って来た時、人々が隠れたものと言い伝えられています。一辺が20mを超える大型の方墳で、墳丘や石室の保存状態も良く、県内でも代表的な方墳として知られています。石室は大きな山石と川原石を積み上げて築いた「横穴式石室」で、その入口は南南西に開き、短い羨道部をくぐると、天井が一段高くなった石室につづきます。石室は、前室・後室に分かれた複室構造で非常に珍しいものです。平成14年に崩れかけた墳丘の一部を修復した際に、川原石がその表面を覆っていることが分かりました。古墳が作られた当時は、白い川原石で飾られた荘厳な姿を表していたものと思われます。



お問い合わせ
・ 富加町郷土資料館 TEL 0574-54-1443
・ 富加町教育委員会 文化財係 TEL 0574-54-2177


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