ジャンボタニシについて
スクミリンゴガイ(通称:ジャンボタニシ)は、1981年に食用として日本に導入されて以降、野生した個体による水稲の食害が問題となっています。
近年、富加町内でも、被害が発生しています。
薬剤散布や耕種的防除による総合的な対策に地域全体で防除に取り組むことで被害軽減につながります。
ジャンボタニシの特徴
・長い触角を持ち、貝のらせん下部の層が他の層と比べ広いのが特徴です。
・成貝は5cm程度まで育ち、通常のタニシと比べると大型です。
・濃いピンク色の卵を産みます。
ジャンボタニシの成体 ジャンボタニシの卵塊
ジャンボタニシの被害防止対策
通年対策:貝や卵塊の駆除
・貝は、見つけ次第補殺します。
・産卵から1週間経過した卵は水中に落としても孵化するため、卵塊は除去します。
※貝や卵には素手で触らず、手袋をしてください。
取水期間対策:侵入防止
・取水口にネットや金網を設置して、侵入を防ぎます。
・特に、代かき前の入水時や中干し後の入水時に侵入が多いため、この時期に設置すると効果的です。
苗の移植後:食害防止
・ジャンボタニシは水の深い所を好み、浅い所では稲を食べることができません。浅水管理(水深4cm以下、理想は、1cm以下)することで被害を防げます。
・移植直後の柔らかい苗を好んで食べますが、苗が育つと食べなくなります。そのため、移植直後に殺貝や食害防止を目的とした農薬を散布することで食べられるのを防ぐこと ができます。
冬季対策:耕起粉砕、水路の泥上げ
・田んぼを水上げして乾燥させ、耕運することで、土の中で越冬するジャンボタニシを駆除できます。
・水路の泥の中でも越冬するため、泥上げをすることで駆除できます。