5種混合ワクチン(令和6年度開始)
5種混合ワクチンは、ジフテリア、破傷風、百日せき、ポリオ、ヒブ感染症を予防するワクチンで、皮下接種または筋肉内接種を行います。
- 令和6年度から、5種混合ワクチンが定期予防接種の対象となったため、令和6年度以降にジフテリア、破傷風、百日せき、ポリオ、ヒブワクチンの接種を開始する場合は、5種混合ワクチンが基本となります。
- すでに4種混合ワクチン、ヒブワクチンの接種を開始している人は原則として同一ワクチンで接種を完了させることになりますので、引き続き、4種混合ワクチンとヒブワクチンの決められた回数を接種してください。
対象者・接種方法
生後2か月~7歳5か月のお子さん
区分 | 接種回数 | 接種間隔 |
初回接種 | 3回 |
標準的には、生後2か月から6か月までの間に接種を開始し、20日以上の間隔を空けて接種 |
追加接種 | 1回 | 標準的には、初回接種終了から6か月から18か月までの間隔を空けて接種 |
- 実際の接種スケジュールについては、医師にご相談ください。
接種場所
美濃加茂市、加茂郡内の指定医療機関(事前にご予約ください。)
持ち物
- 母子健康手帳
- 予診票
ジフテリア | ジフテリアはジフテリア菌により発生する疾病で、主に気道の分泌物によってうつり、喉などに感染して毒素を放出し、毒素が心臓の筋肉や神経に作用することで眼球や横隔膜などの麻痺や心不全等を来たし、重篤な場合は、死亡する場合があります。ジフテリアにかかった場合、一般に10%程度、5歳以下や40歳以上の場合は、最大20%の方が亡くなるといわれています。 |
破傷風 |
破傷風は、破傷風菌により発生し、主に傷口に菌が入り込んで感染を起こし毒素を通して、神経に作用し、口が開き難い、顎が疲れるといった症状から、歩行や排尿・排便の障害などを経て、最後には全身の筋肉が固くなって体を反り返らせたり、呼吸困難になったりし、かかった場合、死亡する割合が非常に高い病気です。 |
百日せき | 百日せきは百日咳菌によって発生し、主に気道の分泌物によってうつります。激しい咳をともない、乳幼児では呼吸困難になり全身が青紫色になるチアノーゼや、けいれん、肺炎や脳炎を起こすことがあります。窒息や肺炎等の合併症が致命的となって、1歳以下の子どもの場合は死亡することもあります。 |
ポリオ | ポリオ(急性灰白髄炎)は脊髄性小児麻痺とも呼ばれ、ポリオウイルスによって発生し、主に感染した人の便を介してうつり、手足の筋肉や呼吸する筋肉等に作用して麻痺を生じることがある病気です。子ども(特に5歳以下)がかかることが多く、麻痺などを起こし、永続的な後遺症を残すことがあり、成人では死亡する割合が高い病気です。 |
ヒブ感染症 | ヒブ(Hib)感染症は、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型という細菌によって発生します。主に気道の分泌物により感染を起こし、症状がないまま菌を保有して日常生活を送る子どもいる一方で、重篤な場合は肺炎や敗血症、髄膜炎、化膿性の関節炎等を引き起こして死亡することもあり、髄膜炎の場合、難聴などの後遺症が残る場合があります。 |