手足口病が流行しています
全国的に手足口病が流行しています。国への報告数が、過去10年間と比較してもかなり多い状況です。
岐阜県内においても、報告数は増加し、R6年7月には過去最高となりました。以降は、若干の減少傾向にはありますが、未だに報告数は高い数値で推移しているため、引き続き基本的な感染防止対策に努めましょう。
手足口病
コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどのウイルスに感染することによって、手足や口の中などに水ほうを伴う複数の発しんが出る感染症です。発熱は発症した人の約3分の1で起こり、38度以下のことがほとんどです。多くの場合、数日間で自然に治りますが、まれに合併症を起こし、重症化することがあります。
また、口の中に発しんができるため、飲食ができなくなる場合もあります。
流行時期
子どもを中心に、主に夏に流行します。
感染経路
主な感染経路は、飛沫感染(咳やくしゃみのしぶきを吸い込むことにより感染すること)とされています。
接触感染(ウイルスが付着したおもちゃやドアノブなどに触れて感染すること)、糞口感染(便と一緒に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)により感染することもあります。また、症状が改善した後も、ウイルスが2~4週間は便の中に排泄されます。
治療方法
特別な治療法はなく、基本的には軽い症状のため、症状に応じた治療を行います。飲食ができない場合は、脱水の予防・改善のため、特に乳幼児では点滴治療が必要になることもあります。
しかし、まれに髄膜炎や脳炎などの合併症や心筋炎などが起こる場合があるため、
・高熱が出る・発熱が2日以上続く・嘔吐する・頭を痛がる・視線が合わない・呼びかけに答えない・呼吸が速くて息苦しそう・水分が取れずにおしっこがでない・ぐったりとしている
などの症状がみられた場合は、医療機関を受診してください。
感染予防
・流水や石けんによる手洗いをしましょう。
・特におむつ交換時やトイレの使用時は徹底しましょう。
・タオルの共用を避けましょう